キャンディーの貧困地域へ

スリランカには、富裕層が暮らす地域と貧困層が暮らす地域があります。

今日は、キャンディーの貧困地域について記事を書こうと思います*

JICA青年海外協力隊の先輩隊員の任地ということもあり

先輩の活動を教えてもらいながらこの地域へ行って来ました。


キャンディの街からウィーラーで15分くらいで移動すると

この地域の貧困層が暮らす地域へ到着します。


ここには、タミルの人たちが住んでおり

イギリスの植民地時代に下級労働者としてインドから

連れてこられた人たちが住んでいる地域です。

ここは、彼らが住んでいる土地ではあっても

彼らの土地ではなく、国が所有している土地のため

何かの理由で転居を余儀なくされれば、

彼らはここを去らなくてはいけません。



ここでは、小さな家が所狭しと並んでおり

プライベートはあってないような状況。

また、人間関係も複雑で喧嘩や不倫など

様々な人間模様がこの狭い空間に入り混じっているそうです。


多くの人は、2つ以上の仕事をして稼ぎを得て生活をしています。

そのため、家の前には多くのスリーウィラーが置いてありました。

また、良い収入(スリランカの一般的な給料)を得ている人もいます。

しかし、そのお金を酒やタバコなどの日常の消耗品に使ってしまい

なかなかまとまった貯金をすることが難しいのです。

家や道はカラフルに色付けされており

スリランカの人々の陽気な雰囲気を感じることができます。

タミル系の人たちの家は、シンハラ系の人たちの家とは少し違っています。

ここでの問題の一つは、水。

昔は、ここに流れる水を共有していたそうですが、

今では、ここの水を使って家事をすることが難しくなってしまったそうです。

写真を見るとよくわかると思いますが、ゴミがありがとても綺麗とは言えない状況です。

また、悪臭もひどく衛生的にも問題です。

そのために考えられたのが、水の公共施設の設置。

ここには、立派な施設が JICAの支援で建てられていました。

この白い建物が、トイレとシャワーを共通で使える施設になっています。

この施設は、コミュニティ開発としてJICA青年海外ボランティアで

派遣された先輩が必要性を考えて設置を行ったと聞きました。

草の根事業と言いますが、本当にこうやってヒアリングを重ねて

必要な支援ができることは、途上国にとっても大切なことだなと思います。


4、5家族に1つのトイレが使えるように鍵が配布されているそうで

共同で清潔なトイレを利用することができます。

また、水回りの仕事もここで行いことができると話していました。

お互いのものを分け与えることが文化のスリランカでは、

この方法は大変に有効なのではないかなと思います。

また、今回は先輩ボランティアと一緒に地域を回っていたこともあり

お家にお邪魔すると、快く受け入れてくれました。


何軒か回せてもらいまいしたが、どの家族も笑顔で受け入れてくれ

日頃の先輩ボランティアの関わりが伝わって来ました。


ここの地域の人々のもう一つの課題は....

女性が働くことが難しいということ。

そこで先輩ボランティアが収入を得るための企画として

ぞうり作りをスタートしたと話していました。

そのぞうり作りをしている家庭にもお邪魔すると、

器用に作業をする女性たち。

彼女は、裁縫の仕事をしているそうで

隙間時間を使ってぞうり作りをしている様子でした。

ぞうり作りがとても楽しいと笑顔で話す姿が印象的でした。


このスラム街の一角には、リサイクルショップがあり、

ビンや鉄、プラスティックなどをあつめているそうです。

このような仕組みがあることは、本当に素晴らしいなと感心してしまいます。


最後に、たまたま道を歩いていると....

トロフィーをゲットして喜んでいる子供達にあいました^^*

やっぱり、子供は可愛い^^*


そして、改めて私もこの子たちのために

何かできる自分でありたいと感じるのでした*



現在、JICAの青年海外協力隊ボランティアとしてスリランカで 

環境教育隊員として活動をしています^^* 

 元学校教員のため、教育や授業をすることが大好きです◎ 

 JICAの青年海外協力隊の活動の他にも

スリランカでの生活などなど書いていますので、 

 よかったら他の記事も読んでみてください^^

スリランカの環境教育@Hachico*

JICAの青年海外協力隊でスリランカに派遣されていました。 職種は、環境教育です。 これからも、スリランカについて ゆるく楽しく更新していこうと思います^^*

0コメント

  • 1000 / 1000